超硬合金は、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)などの結合相金属の溶融による液相存在下の焼結でつくられる。その第2段階である溶解・析出過程において、WC微粒子は溶解し、その溶質が粗大WC上に析出し、粗粒化していく。この際、三角柱状の結晶粒となる。成長の律速過程は、WC/融液間の界面反応と言う。この粒成長は、焼結温度が高いほど、時間が長いほど、高炭素合金ほど大になる。高炭素合金ほど粒成長が著しいのは、そのような合金ほど液相出現温度が低いからである。
粉体粉末冶金用語辞典 より
編者:(社)粉体粉末冶金協会
発行所: 日刊工業新聞
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